2010年8月12日木曜日

『ガンダム大地に立つ!!』の力学 その1

(。・ω・)ノ゙ どうも,第1回BAP Cafeでスピーカーを担当した尾形です!


当日は多くの方に来ていただき,ありがとうございました!


若干,準備不足な所が否めず,分かりにくい部分もあったかと思います・・・
すみませんでした m(o・ω・o)m

さて,せっかくお話をさせてもらいましたので,
簡単ではありますが,こちらのブログの方に上げさせて頂きます!!


質問はいくらでもバッチコーイ щ(゜д゜щ)
ということにさせていただきますので 米をドンドンおよせください!!


タイトル: 『ガンダム大地に立つ!!』の力学

コンテンツ
  1. 二足歩行基礎論
  2. 転倒制御
  3. 宇宙空間に手足はいるのか?



1.二足歩行基礎論

さて,人型の身体構造をしているモビルスーツ(以下,MS)は重力下(コロニー内含む)では

一般的に二足歩行をしています

パイロットはMSの足の軌道を事細かに指定してないのに,

MSは歩くことが可能なのは
半自律的に動作を生成しているためです.

初めに,この二足歩行の力学から考えてみましょう! (`・ω・´)キリ

静力学的な観点から考えれば,

MSの重心の地面への投影点が

地面と設置している凸方(簡単にいえば足裏の接地面)の
内部にあればMSは転倒しません


この状態を保っている歩行を「
静歩行」と言います

これにたいして,これが保たれない状態を含む歩行を「動歩行」と言います

多くのMSは歩幅に対して,足裏は小さいので動歩行状態となります

まずはこの動歩行の力学について考えてみましょう


動歩行は静力学的には不安定(つまり,こける)のに

どうして安定(こけない)に動作を実現できているのか?


それはこけるまえに片方の足を地面に着いているためです,簡単に言えばw


もう少し,学問的に言えば,

体を支持している脚(以下,支持脚)で体を移動させている間は「連続時間」の上では


不安定でいつかは体は転倒していしまいますが,

もう片方の脚(支持脚に対する言葉として遊脚)が地面に接地すると

支持脚と遊脚が入れ替わって
初期状態に戻ります

この「離散的」な力学変化が歩行全体を安定化させているのです

小まとめ ( ´∀`)
  1. 支持脚で立っている間は不安定(連続時間系)
  2. 支持脚交換によって歩行全体としては安定(離散的な変化)
さて,ここまでの話は安定な歩行の力学でしたが

パイロットの指令に基づいて,自在な位置に歩行を実現するためには


どのような運動計画をしないといけないのか?

物理の常識ですが・・・

MSに限らず,物体は力を得ることで運動状態を変化させます

そのため,(`・ω・´)
歩行を制御するためには地面から受ける力が重要になってきます!!

そのため,足の着く位置を力として考えたいと思います

そこで重要になってくるのが “
ZMP (Zero Moment Point)

ZMPは足裏が受ける力のモーメントの釣り合い点とし点として定義されます

簡単に言うと,地面からMSが受ける力の代表点のことで,
ZMPは必ず足裏の内部に存在します

これによって,足の着く位置とMSの力学的な関係が得られますので

MSはZMPとMSの重心の関係式(微分方程式)をもとに

ZMP(足の着く位置)から重心の軌道を計算します

そして,重心の位置からロボットの全身運動を得るのです!





えー

少々,長くなってきましたので

今回はここまでとさせていただきます

ではでは

続きはまた今度~~ 
ヾ(。・ω・。)

続きはこちら: http://bapcafe.blogspot.com/2010/08/2.html

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