2010年10月31日日曜日

第3回 BAP cafe終了!


10月8日(金)、東京大学大学院農学生命科研究科D2の五十嵐さんをスピーカーに迎え、第3回BAP cafeを開催いたしました!

五十嵐さんは、タイ北部にあるチーク林をフィールドに、これまでほとんどデータのなかった熱帯人工林の水蒸気・炭素循環を調べています。チーク林の中に立てられた高さ40m(!)のタワーに設置された測定装置は、この瞬間も刻々とデータを取得しています。五十嵐さんは、年に4回現地に赴き、装置のメンテナンスとデータ回収を行っているそうですが、現地に行って初めて装置が故障していることが発覚、データがごっそり取れてない。。。なんてことも。研究というのは、山あり谷ありの険しい道のり(でも、それを乗り超えた先にある、ワクワク・ゾクゾク感がそんなものきれいさっぱり吹き消しちゃうわけですが(笑))。2007年にはじまった五十嵐さんの調査。あと、一年分のデータを集めれば、熱帯人工林における土壌水分と炭素の収支量の関係が明らかとなる!一年後、お話を聞くのが楽しみです。

私を含む、物理系の人間のほとんどは、植物に関する話を聞くのは中学校の理科の授業以来。気孔や師管という単語を久しぶりに聞いて、"師管ってあったね〜習った、習った!"なんて盛り上がったりもしました。事前知識はいらない。わからなければ聞く。議論する。これもBAP cafeの良いところ。

途中、黒板を使って白熱した議論(写真参照)が交わされるなど、あっという間に2時間半が過ぎてしまいました。スピーカーの五十嵐さんは、この日の午前中にフィールド調査を行っていたカンボジアから帰国、という超ハードスケジュール。本当にお疲れさまでした!(万が一、台風などで飛行機が遅れたりして実施できないのでは、とはらはらしたりもしました)。

普段の研究生活では関わりのない研究の話を聞くことができるのがBAP cafe。遥か彼方の地平線まで続くチーク林に思いを馳せつつ、五十嵐さんのお話を堪能いたしました。

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